What Kayak of それゆけ!海どんぶらこ隊

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カヌーとカヤックの違い

時々聞かれるのですが、意外と返答に困ります。
もともとはどっちも地域性や民族の生活の中から生まれた歴史ある乗り物ですが、今はどちらもレジャーとしての乗り物。こんな風に理解してください。

カヤックとは?

ダブルブレードパドル(左右に付いたブレードで交互に漕ぐ)を使って、クローズされたコクピットに乗り込むものをいいます。カヤックの種類は幅広く、海を漕ぐシーカヤックや川の激流域を漕ぐカヤック(ロデオ艇とも言う)もあるし折り畳んで持ち運びできるフォールディングカヤック(ファルトボートとも言う)なんてのもあります。いずれも用途がはっきりしててフネの形状がそれぞれ大きく異なります。シーカヤックは全長が5m以上あり幅が狭く波を切って進む形状ですし、激流域用はターンし易いよう全長が短く船底(ボトム)がフラットです。また船体素材もFRPやポリエチレン成型で作られています。
しかしながら厳密に区別する必要も実はそんなになくって、広い意味でカヤックも含めて「カヌー」と称することが多いです。

カヌーとは?

じゃあカヌーはというと、シングルブレードパドル(ブレードが片方だけに付いたパドル)を使い、人が乗るとこが前から後ろまでオープンとなっているものをいいます。カヌーの種類は少なく「カナディアンカヌー」と言われるものが一般的です。素材もウッドやロイヤレックスなどがありますが用途は湖や流れの緩やかな川を下るのに適しています。フライフィシングがめちゃめちゃ似合う乗り物ですね。

カヌーといえばカナディアンカヌー。これは北米インディアンが丸太をくり抜いたり、木の骨組に獣の皮を被せて作ったものをカナディアンカヌー(カナダ・インディアンカヌー)と言ったことが発祥のようです。北米の殖民歴史の中から生まれた言葉ではないでしょうか?
ではカヤックの発祥はと言うと、その昔グリーンランドやアラスカのエスキモー(イヌイット)がアザラシやトドを狩猟するために海に漕ぎだした乗り物でした。現地の言葉では「QAJAQ」と言うそうです。なんだかKayak(カヤック)の語源っぽくありませんか?現代のシーカヤック形状は実はその時代からそんなに変わっていません。昔のイヌイットは効率よく海を漕ぐための船体形状を当時から作り出していたんですね。その名残で現代のシーカヤックにも船体形状によりアリューシャンタイプとグリーンランドタイプに分けられます。





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